ゲーミングPC本体

ゲーミングPCのFPSを上げる設定術は?原因と改善方法を解説

快適なゲーム環境を求めてゲーミングPCを手に入れたものの、「思ったようにFPSが上がらない」「スペックは足りてるはずなのにfps出ない」といった悩みを抱えていませんか。

パソコンのfpsを上げる方法を検索しても、情報が多すぎて何から手をつければ良いか分からないことも多いでしょう。

PCのFPSは何で決まるのか、ゲーミングPCのFPSはどれくらいが望ましいですか?といった基本的な疑問から、fps 上げる方法 windows11やfps 上げる方法 nvidiaといった具体的な設定、さらにはpc fps上げる パーツ交換の検討まで、やるべきことは多岐にわたります。

ゲーミングPCを高速化するにはどうしたらいいですか?という問いに応えるためには、まずpc 最大fps 確認で現状を把握し、pc fps 上げる設定やパソコン フレームレート 設定を見直すことが不可欠です。

この記事では、PCのHzを上げるには?というモニター設定の基本から、パフォーマンスを最大限に引き出すための具体的な手順まで、初心者の方にも分かりやすく、網羅的に解説していきます。

ポイント

  • FPSが上がらない根本的な原因
  • WindowsやNVIDIAの具体的な最適化設定
  • ソフトウェアとハードウェア両面からの改善策
  • 快適なプレイ環境を構築するための総合的な知識

目次

ゲーミングPCのFPSを上げる前に知るべき基本

  • PCのFPSは何で決まる?望ましい数値とは
  • pcの最大fps確認で現状の数値を把握
  • PCのHzを上げるには?モニター側の設定
  • パソコンのフレームレート設定の基本とは
  • スペック足りてるのにfps出ない主な原因

PCのFPSは何で決まる?望ましい数値とは

PCのFPSは何で決まる?望ましい数値とは

ゲーミングPC完全ナビ・イメージ

PCゲームの快適さを左右するFPS(Frames Per Second)は、一言で言えば「1秒間に画面が何回更新されるか」を示す数値です。

この数値が高いほど、映像は滑らかになります。では、このFPSはいったい何によって決まるのでしょうか。

結論から言うと、PCのFPSは主にグラフィックボード(GPU)CPUメモリといったPCパーツの性能と、それらの映像を映し出すモニターのリフレッシュレート(Hz)という4つの要素が複雑に絡み合って決まります。どれか一つだけが高性能でも、他のパーツが足を引っ張る「ボトルネック」という状態になり、性能を最大限に発揮できません。

各パーツの役割とFPSへの影響

グラフィックボード(GPU):
FPSに最も大きな影響を与えるパーツです。3Dグラフィックスの描画処理を専門に担っており、GPUの性能が高いほど、高解像度・高画質設定でも高いFPSを維持できます。

CPU:
ゲーム内の物理演算やキャラクターの動きなど、描画以外の様々な計算処理を担当します。CPUの性能が低いとGPUの処理が追いつかず、結果としてFPSが頭打ちになる「CPUボトルネック」が発生します。

メモリ:
CPUが処理するデータを一時的に保存しておく場所です。容量が不足すると、低速なストレージ(SSD/HDD)へのアクセスが増え、ゲームがカクつく原因になります。現在のゲーミングPCでは最低16GB、快適性を求めるなら32GBが推奨されます。

モニターのリフレッシュレート(Hz):
モニターが1秒間に画面を更新できる回数を示す数値です。例えば、PCが200FPSを出力していても、モニターが60Hz対応の場合、実際に画面に表示されるのは60FPSまでとなります。PCの性能を活かすには、FPSの目標値と同じか、それ以上のリフレッシュレートを持つゲーミングモニターが必要不可欠です。

目標とすべきFPSの目安

どのくらいのFPSを目指すべきかは、プレイするゲームのジャンルや目的によって異なります。以下に一般的な目安をまとめました。

FPSの目安 主なゲームジャンル 求められる環境
~60 FPS RPG、シミュレーションゲーム 一般的なゲームプレイの基準。まずはここを目指しましょう。
120~144 FPS FPS、TPS、バトルロワイヤル 競技性の高いゲームで有利に。滑らかな視点移動が可能です。
240 FPS~ プロ・ハイレベルな競技プレイ 一瞬の反応が勝敗を分ける世界。最高レベルのPCスペックとモニターが必要です。

まずは自分のPCがどのくらいの性能なのか、そしてどのくらいのFPSを目指したいのかを明確にすることが、快適なゲーム環境構築への第一歩となります。

pcの最大fps確認で現状の数値を把握

pcの最大fps確認で現状の数値を把握

ゲーミングPC完全ナビ・イメージ

FPSを上げるための設定変更を行う前に、まずは現状のFPS値を正確に把握することが非常に重要です。なぜなら、現状を知らなければ、どの設定がどれだけ効果があったのかを客観的に判断できないからです。

ここでは、PCゲームのFPSを確認するための代表的な方法を3つ紹介します。

1. ゲーム内蔵のFPS表示機能

多くのPCゲームには、プレイ中にFPSを表示する機能が標準で搭載されています。設定メニューの「グラフィック」や「ビデオ」といった項目の中に、「FPS表示」や「パフォーマンス統計」のようなオプションがないか確認してみましょう。これが最も手軽で簡単な方法です。

2. NVIDIA GeForce Experience

NVIDIA製のグラフィックボードを使用している場合、「GeForce Experience」という公式アプリケーションを利用するのが便利です。ゲームプレイ中に「Alt + R」キーを押すだけで、FPSをはじめとする様々なパフォーマンス情報を画面上にオーバーレイ表示できます。

GeForce Experienceでの表示方法

  1. GeForce Experienceを起動し、ログインします。
  2. 右上の歯車アイコンから「設定」を開きます。
  3. 「全般」タブにある「ゲーム内のオーバーレイ」をオンにします。
  4. 「設定」ボタンを押し、「HUDレイアウト」を選択します。
  5. 「パフォーマンス」を選び、表示したい位置(右上など)と内容(基本、詳細など)を設定します。

この設定をしておけば、ゲーム中にいつでもパフォーマンスを確認できて非常に便利です。

3. MSI Afterburner

「MSI Afterburner」は、グラフィックボードのオーバークロックツールとして有名ですが、非常に高機能なハードウェアモニターとしても利用できます。FPSはもちろん、GPUやCPUの温度、使用率、クロック周波数など、詳細な情報をリアルタイムで画面に表示させることが可能です。

設定は少し複雑ですが、問題の原因を特定する際には最も強力なツールとなります。「スペック足りてるのにfps出ない」といった場合、このツールで各パーツの動作状況を確認することで、熱暴走やボトルネックを発見できることがあります。

どの方法を使うにしても、特定のシーン(例えば、プレイヤーが多い街やエフェクトが派手な戦闘中など)でFPSを測定し、数値を記録しておくことをお勧めします。これにより、設定変更後の改善度合いが明確になります。

PCのHzを上げるには?モニター側の設定

PCのHzを上げるには?モニター側の設定

ゲーミングPC完全ナビ・イメージ

ゲーミングPCの性能を最大限に引き出すためには、PC本体の設定だけでなく、モニター側の設定も極めて重要です。特に、モニターのリフレッシュレート(Hz)は、FPSの滑らかさを体感する上で決定的な要素となります。

結論として、PCのHzを上げるには、Windowsのディスプレイ設定でモニターが対応している最大のリフレッシュレートに手動で設定し直す必要があります。多くの場合、ゲーミングモニターをPCに接続しただけでは、標準の60Hzで動作していることがあるため、この設定は必ず確認してください。

せっかく144fpsや240fpsを出せるPCとモニターを持っていても、この設定が60Hzのままでは、宝の持ち腐れになってしまいます。

Windows 11でのリフレッシュレート変更手順

以下の手順で、モニターのリフレッシュレートを最大値に変更できます。

  1. デスクトップ画面で右クリックし、メニューから「ディスプレイ設定」を選択します。
  2. 下にスクロールし、「ディスプレイの詳細設定」をクリックします。
  3. 「リフレッシュレートの選択」という項目があるので、そのプルダウンメニューを開きます。
  4. 表示された数値の中から、最も大きい値(例: 144Hz, 165Hz, 240Hzなど)を選択します。
  5. 画面が一時的に暗転した後、確認画面が表示されたら「変更の維持」をクリックして完了です。

設定変更時の注意点もし選択肢にモニターのスペック通りの高いHzが表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。

  • ケーブルの問題: モニターに付属していたDisplayPortケーブルを使用していますか?古いHDMIケーブルなどでは、高リフレッシュレートに対応していない場合があります。
  • グラフィックドライバ: グラフィックドライバが最新の状態でないと、モニターの性能を正しく認識できないことがあります。

この設定を正しく行うことで、初めてPCが出力する高いFPSを、滑らかな映像として体感できるようになります。FPSを上げる設定と並行して、必ずチェックしておきましょう。

パソコンのフレームレート設定の基本とは

パソコンのフレームレート設定の基本とは

ゲーミングPC完全ナビ・イメージ

パソコンのフレームレート(FPS)を調整するための設定は、主に個々のゲーム内に用意された「グラフィック設定」で行います。この設定は、ゲームの見た目の美しさと、動作の軽さ(=FPSの高さ)を両立させるための重要な要素です。

基本的な考え方は非常にシンプルで、画質を優先すればFPSは下がり、パフォーマンス(FPS)を優先すれば画質は低下するというトレードオフの関係にあります。自分のPCスペックと、求めるプレイ体験に合わせて、最適なバランス点を見つけることが目標となります。

FPSに影響を与えやすい主要な設定項目

多くのゲームには、以下のようなグラフィック設定項目が存在します。どの項目がFPSに大きく影響するかを知っておくと、効率的に調整できます。

設定項目 内容 FPSへの影響 アドバイス
解像度 画面のきめ細かさ。フルHD(1920x1080)が一般的。 非常に大きい モニターのネイティブ解像度に合わせるのが基本。FPSを稼ぎたい最終手段として下げる。
テクスチャ品質 物体の表面の質感。 中程度 VRAM(GPUのメモリ)使用量に影響。VRAMに余裕があれば、下げてもFPS向上は限定的。
影 (シャドウ) キャラクターや物体の影の描画品質。 大きい 競技性を求めるなら「低」か「オフ」が推奨。敵の視認性も上がることがある。
アンチエイリアシング 物体の輪郭のギザギザ(ジャギー)を滑らかにする処理。 大きい オフにするとFPSは向上するが、画質は低下。好みが分かれる設定。
モーションブラー 視点を素早く動かした際の残像効果。 中程度 臨場感は増すが、FPSゲームでは敵が見えにくくなるため「オフ」が一般的。

「プリセット」機能を賢く使おう多くのゲームには「最高」「高」「中」「低」といった、グラフィック設定を一括で変更できる「プリセット」機能が用意されています。まずは「中」や「低」に設定してみて、快適に動作するFPSが出るかを確認し、そこから個別の設定を少しずつ上げていく、という調整方法が効率的でおすすめです。

これらの設定を理解し、自分にとって不要な画質効果をオフにしたり、設定を下げたりすることで、FPSを効果的に向上させることが可能です。

スペック足りてるのにfps出ない主な原因

スペック足りてるのにfps出ない主な原因

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「高性能なゲーミングPCを買ったはずなのに、なぜかFPSが安定しない…」これは非常によくある悩みです。PCのスペックが十分であるにも関わらずFPSが出ない場合、原因はゲームやハードウェアの性能不足ではなく、PCの設定や環境に隠れていることがほとんどです。

ここでは、その代表的な原因をいくつか紹介します。心当たりがないかチェックしてみてください。

原因1: 電源プランが「省電力モード」になっている

特にノートPCでありがちなミスですが、Windowsの電源プランが「省電力」や「バランス」に設定されていると、CPUやGPUの性能が意図的に抑制されてしまいます。コントロールパネルの「電源オプション」から、必ず「高パフォーマンス」または「究極のパフォーマンス」に設定されているか確認しましょう。

原因2: グラフィックドライバが古い or 不安定

グラフィックドライバは、GPUの性能を最大限に引き出すための重要なソフトウェアです。ドライバが古いと最新のゲームに最適化されておらず、パフォーマンスが低下することがあります。定期的にNVIDIAやAMDの公式サイトから最新版をダウンロードし、クリーンインストールすることをおすすめします。

原因3: バックグラウンドで動作する不要なソフト

ゲームプレイ中に、裏でアップデートを始めたり、リソースを消費するソフトウェアが動いていませんか。タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を開き、「プロセス」タブで使用率の高い不要なアプリがあれば終了させましょう。また、「スタートアップ」に登録されている不要なアプリを無効化することも効果的です。

原因4: PC内部の熱暴走(サーマルスロットリング)

CPUやGPUは、高温になると自身を保護するために自動的に性能を落とす「サーマルスロットリング」という機能が働きます。PCケース内のエアフローが悪かったり、ファンにホコリが溜まっていたりすると、熱がこもりやすくなります。特に夏場は注意が必要です。PC内部の定期的な清掃や、設置場所の見直しが重要になります。

原因5: Windowsのゲーム関連設定の不備

Windows 10/11には「ゲームモード」などの機能がありますが、これが逆に悪影響を及ぼすケースも報告されています。また、モニターの接続ポートを間違えている(マザーボード側の端子に挿している)といった初歩的なミスも考えられます。

これらの原因は、一つ一つは些細なことかもしれませんが、複合的に影響しあってFPSを大きく低下させている可能性があります。設定を見直すだけで、劇的に改善することも少なくありません。

実践!ゲーミングPCのFPSを上げる具体的な方法

  • パソコンのfpsを上げる方法と高速化
  • fpsを上げる方法windows11の最適化設定
  • fpsを上げる方法はnvidiaパネルの調整
  • pcのfpsを上げる設定をゲーム内で見直す
  • pcのfps上げるためにパーツ交換という最終手段

パソコンのfpsを上げる方法と高速化

パソコンのfpsを上げる方法と高速化

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ゲームのFPSを安定させるためには、ゲーム自体の設定だけでなく、その土台となるWindows全体を軽量化し、高速化することが有効です。PCのリソース(CPUパワーやメモリ)をゲームに集中させることで、パフォーマンスの向上が期待できます。

ここでは、比較的簡単に行えるPCの高速化手法をいくつか紹介します。

1. 不要な常駐ソフト(スタートアップアプリ)を無効にする

PCを起動すると同時に自動で立ち上がる「スタートアップアプリ」が多いと、バックグラウンドで常にメモリやCPUを消費し、PC全体の動作を重くします。不要なものは無効化しましょう。

  1. タスクバーで右クリックし、「タスクマネージャー」を起動します。(またはCtrl+Shift+Esc)
  2. 左側のメニューから「スタートアップ アプリ」を選択します。
  3. 一覧の中から、明らかに不要なアプリ(チャットツール、アップデート管理ソフトなど)を選択し、右上の「無効化」ボタンをクリックします。

セキュリティソフトなど、無効にするとPCの安全性に影響が出るものは除外してください。判断に迷う場合は、アプリ名を検索して役割を調べてから行いましょう。

2. Windowsの視覚効果をパフォーマンス優先にする

Windowsのアニメーション効果などは見た目を華やかにしますが、わずかにPCのリソースを消費します。これらをオフにすることで、動作を少しでも軽くできます。

  1. Windows検索で「パフォーマンス」と入力し、「Windowsのデザインとパフォーマンスの調整」を開きます。
  2. 「視覚効果」タブで、「パフォーマンスを優先する」にチェックを入れ、「適用」をクリックします。
  3. 文字がギザギザして見にくい場合は、「カスタム」を選び、「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」だけにチェックを入れるのがおすすめです。

3. ストレージの空き容量を確保する(ディスククリーンアップ)

WindowsがインストールされているCドライブの空き容量が少なくなると、システム全体の動作が不安定になることがあります。不要なファイルを削除して、容量を確保しましょう。

  1. エクスプローラーでCドライブを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
  2. 「全般」タブにある「ディスクのクリーンアップ」をクリックします。
  3. システムが計算した後、「ダウンロードされたプログラムファイル」や「インターネット一時ファイル」「ごみ箱」などにチェックを入れ、「OK」を押して削除します。

これらの方法は、直接的にFPSを数十上げるような劇的な効果はありません。しかし、PC全体の動作を安定させ、ゲーム中の予期せぬカクつきを減らす「縁の下の力持ち」のような役割を果たしてくれます。定期的なメンテナンスとして習慣づけるのがおすすめです。

fpsを上げる方法windows11の最適化設定

fpsを上げる方法windows11の最適化設定

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Windows 11には、ゲーミングパフォーマンスを向上させるための機能が標準でいくつか搭載されています。これらの設定を正しく有効化することで、特別なソフトを使わなくてもFPSの向上が期待できます。

ここでは、最低限チェックしておきたいWindows 11のゲーム向け最適化設定を3つ紹介します。

1. ゲームモードをオンにする

「ゲームモード」は、ゲームプレイを検知すると、Windows Updateなどのバックグラウンドタスクを一時的に停止し、ゲームに優先的にリソースを割り当てる機能です。

  1. 「スタート」メニューから「設定」を開きます。
  2. 左側のメニューから「ゲーム」を選択し、「ゲームモード」をクリックします。
  3. 「ゲームモード」のスイッチが「オン」になっていることを確認します。オフであればオンに切り替えてください。

2. ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング

この設定は、GPUの処理スケジューリングの一部をCPUからGPU自体に移管することで、CPUの負荷を軽減し、遅延を低減させる機能です。これにより、パフォーマンスが向上する可能性があります。

  1. 「スタート」メニューから「設定」を開き、「システム」>「ディスプレイ」と進みます。
  2. 一番下にある「関連設定」の中から「グラフィック」をクリックします。
  3. 一番上にある「既定のグラフィック設定の変更」をクリックします。
  4. 「ハードウェアアクセラレータによるGPUスケジューリング」のスイッチを「オン」にします。

この設定を有効にするには、PCの再起動が必要です。また、使用しているグラフィックドライバが対応している必要があります。

3. コア分離(VBS)をオフにする【上級者向け】

「コア分離」は、セキュリティを強化するための機能(仮想化ベースのセキュリティ、VBS)ですが、一部のゲームでパフォーマンスを低下させる可能性があると報告されています。セキュリティレベルが低下するリスクを許容できる場合に限り、オフにすることを検討できます。

  1. Windows検索で「コア分離」と検索し、設定画面を開きます。
  2. 「メモリ整合性」のスイッチを「オフ」にします。

VBSの無効化は慎重にVBSをオフにすると、特定の種類のマルウェアに対する防御機能が低下します。ゲームパフォーマンスの向上が見られない場合は、オンに戻しておくことを強く推奨します。安易な無効化は避けてください。

これらの設定を見直すことで、Windows 11のゲーミング性能をより引き出すことが可能です。特に「ゲームモード」と「GPUスケジューリング」は、ほとんどの環境でメリットがあるため、ぜひ有効にしておきましょう。

fpsを上げる方法はnvidiaパネルの調整

fpsを上げる方法はnvidiaパネルの調整

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NVIDIA製のグラフィックボード(GeForceシリーズ)を使用している場合、「NVIDIAコントロールパネル」を調整することで、ゲームのパフォーマンスをさらに引き出すことが可能です。これはドライバレベルでの設定であり、ゲーム内の設定よりも優先的に適用されることがあるため、非常に効果的です。

デスクトップ画面で右クリックし、「NVIDIAコントロールパネル」を選択して起動しましょう。

主に設定するのは、「3D設定」の中にある「3D設定の管理」です。「グローバル設定」タブで行った変更は、PC上のすべてのアプリケーションに適用されます。

推奨されるパフォーマンス優先設定

以下に、FPS向上に効果的とされる代表的な設定項目をまとめました。迷ったら、この通りに設定してみてください。

設定項目 推奨設定 解説
電源管理モード パフォーマンス最大化を優先 GPUが常に最大性能を発揮しようとします。消費電力は増えますが、FPSの安定に最も効果的な設定の一つです。
低遅延モード ウルトラ マウス操作などが画面に反映されるまでの遅延を最小限に抑えます。特に競技性の高いFPSゲームで効果を発揮します。
テクスチャ フィルタリング - クオリティ ハイパフォーマンス 画質を多少犠牲にして、パフォーマンスを優先します。FPSへの影響は軽微ですが、設定しておくと良いでしょう。
垂直同期 オフ FPSの上限をモニターのリフレッシュレートに固定する機能です。オフにすることで、PCの性能限界までFPSを出すことができます。

これらの設定は、基本的に「画質よりもパフォーマンス(速さ)」を重視するものです。そのため、ゲームによっては画質が少し低下したと感じるかもしれません。しかし、競技シーンでは、多くのプレイヤーが同様の設定で、少しでも有利な環境を構築しています。

プログラム設定の活用

「グローバル設定」の隣にある「プログラム設定」タブでは、特定のゲームやアプリケーションごとに個別の設定を適用できます。

例えば、「普段使いのアプリでは画質を優先したいが、VALORANTやAPEX Legendsをプレイする時だけはパフォーマンスを最大化したい」といった場合に便利です。カスタマイズしたいプログラムを選択し、そのプログラム専用の設定を施すことができます。

まずはグローバル設定でパフォーマンスを優先し、もし不都合があればプログラム設定で個別に調整していく、という使い方がおすすめです。

pcのfpsを上げる設定をゲーム内で見直す

pcのfpsを上げる設定をゲーム内で見直す

ゲーミングPC完全ナビ・イメージ

これまでOSやドライバレベルでの設定を解説してきましたが、やはりFPSに最も直接的な影響を与えるのはゲーム内のグラフィック設定です。特に競技性の高い対戦ゲームでは、画質の美しさよりも、安定した高FPSを維持し、敵をいち早く視認できることが勝利に繋がります。

ここでは、プロゲーマーや上級者がよく採用する、「勝つため」のグラフィック設定の考え方を紹介します。

パフォーマンスへの影響が大きい設定は積極的に下げる

前述の通り、グラフィック設定の中にはFPSへの影響が大きいものと、そうでないものがあります。特に以下の項目は、パフォーマンスを大きく消費するため、設定を「低」または「オフ」にすることを強く推奨します。

  • 影 (シャドウ): 最もパフォーマンスを消費する設定の一つ。オフにすると、暗い場所にいる敵が見やすくなるというメリットもあります。
  • アンチエイリアシング: 輪郭を滑らかにする処理ですが、オフにすると敵の輪郭が逆にクッキリ見えることがあります。
  • モーションブラー: 視点移動時のブレ効果。敵を追いかける際に視界が不明瞭になるため、ほぼ全てのFPSプレイヤーがオフにしています。
  • アンビエントオクルージョン、被写界深度など: リアルな光の表現や、映画的なボケ効果を追加する設定です。これらはゲームの雰囲気を良くしますが、競技プレイでは不要な情報であり、パフォーマンスを低下させるだけなのでオフにしましょう。

アップスケーリング技術を賢く利用する

最近のゲームでは、DLSS (NVIDIA)FSR (AMD) といった、AIを活用してパフォーマンスを向上させる「アップスケーリング技術」が搭載されていることが多いです。

これらの技術は、内部的には低い解像度でゲームをレンダリング(描画)し、それをAIの力で高解像度に引き伸ばして表示する仕組みです。これにより、画質の低下を最小限に抑えながら、FPSを大幅に向上させることができます。

設定に「パフォーマンス」「バランス」「クオリティ」といったモードがあれば、「パフォーマンス」や「ウルトラパフォーマンス」を選ぶことで、最も高いFPSを得られます。

これらの設定を見直すだけで、PCの性能が同じでも、得られるFPSは大きく変わります。「最高の画質で楽しむ」という目的でない限り、不要な設定は積極的に切り捨て、快適なプレイ環境を手に入れましょう。

pcのfps上げるためにパーツ交換という最終手段

pcのfps上げるためにパーツ交換という最終手段

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これまで紹介してきたOSやソフトウェアの設定をすべて試しても、目標とするFPSに届かない。その場合、残念ながらPCの物理的な性能限界(スペック不足)に達している可能性が高いです。

こうなると、最終手段としてPCパーツの交換(アップグレード)を検討する必要があります。パーツ交換は、ソフトウェアの最適化とは比較にならないほど、劇的なパフォーマンス向上をもたらします。

FPSを上げるために効果的なパーツは、優先度の高い順に以下の通りです。

1. グラフィックボード(GPU)

FPS向上に最も直結する最重要パーツです。ゲームの描画性能はほぼGPUで決まるため、ここをアップグレードするのが最もコストパフォーマンスに優れています。例えば、GeForce RTX 3060からRTX 4070に交換するだけで、多くのゲームでFPSが1.5倍以上になることも珍しくありません。

2. CPU

高性能なGPUに交換してもFPSが思うように上がらない場合、CPUがボトルネックになっている可能性があります。特に、144fpsや240fpsといった高フレームレートを目指す場合、CPUの処理能力も重要になります。GPUの性能を余すことなく引き出すために、バランスの取れたCPUを選ぶことが大切です。

3. メモリ

現在8GBのメモリを使用している場合、16GBまたは32GBに増設するだけで、ゲーム中のカクつきが大幅に改善され、最低FPSが向上することがあります。特に、ゲームをしながらブラウザや配信ソフトを起動するような使い方をするなら、32GBあると安心です。

パーツ交換時の注意点パーツを交換する際は、いくつかの点に注意しないと「買ったのに使えなかった」という事態になりかねません。

  • 互換性: 新しいCPUはマザーボードのソケットに対応していますか?GPUはPCケースに物理的に収まりますか?
  • 電源容量: 新しいGPUやCPUは、現在の電源ユニット(PSU)の容量で足りますか?特に高性能なGPUは消費電力が大きいので、電源容量の確認は必須です。
  • ボトルネック: 極端に性能の低いCPUに、最高性能のGPUを組み合わせるなど、パーツ間の性能バランスが悪いと、投資した金額ほどの効果が得られません。

パーツ交換は専門的な知識も必要になるため、自信がない場合はPCショップや専門業者に相談するのが賢明です。

しかし、FPSを根本的に、そして大きく向上させるためには、最も確実で効果的な方法と言えるでしょう。

まとめ:ゲーミングpc fps 上げる設定を試そう

この記事では、ゲーミングPCのFPSを上げるための様々な方法を、基本から実践まで網羅的に解説しました。最後に、重要なポイントをリストで振り返ります。

  • FPSはGPU、CPU、メモリ、モニター性能のバランスで決まる
  • FPSを上げるにはまず現状の数値を正確に把握することが重要
  • モニターのリフレッシュレート(Hz)設定は必ず最大値にする
  • パソコンのフレームレートは主にゲーム内のグラフィック設定で調整する
  • スペック不足だけでなく設定ミスや熱暴走もFPS低下の原因になる
  • PC全体の高速化はゲームパフォーマンスの安定に繋がる
  • Windows 11のゲームモードやGPUスケジューリングは有効にする
  • NVIDIAコントロールパネルで電源管理をパフォーマンス最大化に設定する
  • ゲーム内設定では影やモーションブラーなど不要な効果をオフにする
  • DLSSやFSRといったアップスケーリング技術は積極的に活用する
  • ソフトウェアでの改善が限界ならパーツ交換が最も効果的
  • パーツ交換はGPUのアップグレードが最優先
  • パーツ選びでは互換性や電源容量の確認を忘れない
  • 簡単な設定変更だけでFPSが劇的に改善することも多い
  • 快適な環境でプレイするために一つずつ設定を見直してみる

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