ゲーミングPC本体

ゲーミングPCでFPSが安定しない?原因と解決策を徹底解説

新品のゲーミングPCを購入したのに、なぜかFPSが安定しない…。

「スペック足りてるのにFPS出ない」といった悩みや、「ノートPCでスペック足りてるのにFPS出ない」という特定の状況に頭を抱えていませんか。

特に、ApexやValorantのような人気タイトルでFPSが安定しないと、快適なゲーム体験は望めません。

この記事では、FPSが安定しない原因の特定から、ゲーミングPCのFPSを上げる具体的な設定方法、さらにはゲーミングPCのFPS値の確認方法まで、網羅的に解説します。

また、フレームレートが安定しない理由は何ですか?という根本的な疑問から、ゲーミングPCのFPSはどれくらいが望ましいですか?、FPSをプレイするのに適したPCのスペックは?といった基礎知識、おすすめのゲーミングPC選びのヒント、そして気になるゲーミングPCの寿命は何時間くらいですか?という問いにもお答えし、あなたのゲーミングライフを全面的にサポートします。

この記事でわかること

  • FPSが安定しない具体的な原因を特定できる
  • 初心者でも試せる簡単なFPS改善策がわかる
  • 人気ゲームごとの効果的な対処法を学べる
  • 快適なプレイに必要なPCスペックの知識が身につく

目次

ゲーミングPCでFPSが安定しない主な原因とは

  • フレームレートが安定しない理由は何ですか?
  • FPSが安定しない原因はハードとソフトにある
  • スペック足りてるのにFPSが出ない現象の切り分け
  • ノートPCでスペック足りてるのにFPS出ない場合
  • まずはゲーミングPCのFPS値を確認する方法

フレームレートが安定しない理由は何ですか?

フレームレートが安定しない理由は何ですか?

ゲーミングPC完全ナビ・イメージ

ゲームをプレイしている際に「カクつく」「動きがぎこちない」と感じる場合、その主な原因はフレームレートの不安定さにあります。フレームレートとは、1秒間に画面が何回更新されるかを示す数値のことで、単位は「FPS」(Frames Per Second)で表されます。

例えば、60FPSであれば1秒間に60回、144FPSであれば144回画面が切り替わっていることになります。この数値が高いほど、映像は滑らかで自然に見えます。逆に、数値が低いと映像はパラパラ漫画のようにカクカクして見えてしまうのです。

フレームレートが安定しないというのは、このFPS値が一定に保たれず、プレイ中に大きく上下してしまう状態を指します。特に、戦闘シーンなど、画面内の情報量が一気に増える場面でFPS値が急激に低下する「FPSドロップ」が起こりやすいです。これが、快適なゲームプレイを妨げる最大の要因となります。

FPSとリフレッシュレートの関係

FPSとよく似た言葉に「リフレッシュレート」(Hz)があります。FPSが「PCが映像を生成する能力」を示すのに対し、リフレッシュレートは「モニターが映像を表示する能力」を示します。いくらPCが高FPSを出力していても、モニターのリフレッシュレートが低ければ、その滑らかさを体感することはできません。例えば、144FPSの映像を最大限に活かすには、144Hz以上に対応したゲーミングモニターが必要です。

FPSが安定しない原因はハードとソフトにある

FPSが安定しない原因はハードとソフトにある

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ゲーミングPCでFPSが安定しない原因は、大きく分けて「ハードウェア」に起因するものと「ソフトウェア」に起因するものの2種類が存在します。どちらか一方、あるいは両方が複合的に影響しているケースも少なくありません。ここでは、それぞれの主な原因について解説します。

ハードウェアが原因の場合

物理的なPCパーツや周辺機器に問題があるケースです。主な原因として以下の点が挙げられます。

  • スペック不足:ゲームが要求する性能に、CPUやグラフィックボード(GPU)、メモリなどのスペックが追いついていない状態です。特に高画質な最新ゲームでは、高い処理能力が求められます。
  • 熱暴走:PC内部の温度が上昇しすぎることで、パーツが性能を意図的に低下させて自己保護しようとする現象です。CPUやGPUは高温になるとパフォーマンスが著しく落ちます。PCケース内のエアフロー不足や、冷却ファンのホコリ詰まりが原因となることが多いです。
  • モニターの接続先ミス:意外と見落としがちなのが、モニターケーブルの接続ポートです。グラフィックボードを搭載しているにもかかわらず、マザーボード側の映像出力端子に接続していると、高性能なグラフィックボードの能力が全く活かされず、内蔵グラフィックスで動作してしまいます。
  • ストレージの問題:HDD(ハードディスクドライブ)を使用している場合、データの読み込み速度がSSD(ソリッドステートドライブ)に比べて遅いため、ゲームのロード時間だけでなく、プレイ中のデータ読み込みでカクつきが発生することがあります。

ソフトウェアが原因の場合

OSの設定やドライバー、アプリケーションなどに問題があるケースです。以下の点を確認する必要があります。

  • グラフィックドライバーが古い:グラフィックボードの性能を最大限に引き出すためのソフトウェアが「グラフィックドライバー」です。このドライバーが古いバージョンのままだと、最新のゲームに最適化されておらず、パフォーマンスが低下したり不具合が発生したりします。
  • ゲーム内のグラフィック設定:ゲーム内の画質設定が高すぎる場合、PCの処理能力を超えてしまい、FPSが低下します。解像度、テクスチャ品質、影の表現などは特に負荷が高い項目です。
  • バックグラウンドで動作するアプリ:ゲームプレイ中に、裏でOSのアップデートやウイルススキャン、動画のエンコードなど重い処理を行うアプリケーションが動いていると、リソースが分散されてゲームのパフォーマンスに影響します。
  • Windowsの設定:Windowsの「電源プラン」が「省電力」になっていたり、「ゲームモード」がオフになっていたりすると、PCの性能が制限されることがあります。

スペック足りてるのにFPSが出ない現象の切り分け

スペック足りてるのにFPSが出ない現象の切り分け

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「ゲームの推奨スペックは余裕でクリアしているはずなのに、なぜかFPSが出ない」という状況は、多くのゲーマーが直面する悩ましい問題です。

このような場合、単純なスペック不足以外の原因を慎重に探る必要があります。原因を切り分けるための具体的な手順を解説します。

STEP1:PCリソースと温度の監視

まず、ゲームをプレイしている最中にPCがどのような状態にあるのかを可視化することが重要です。タスクマネージャー専用のモニタリングソフトを使って、CPU、GPU、メモリの使用率と温度をリアルタイムで確認しましょう。

Windowsのタスクマネージャーは「Ctrl + Shift + Esc」キーで起動できます。「パフォーマンスタブ」で各パーツの使用率を確認できます。もし、CPUやGPUの使用率が100%に張り付いているのにFPSが低い場合は、設定が高すぎて性能の限界に達している可能性があります。逆に、使用率が低いにも関わらずFPSが出ない場合は、他の要因がボトルネックになっていると考えられます。

モニタリングソフトの活用

より詳細な情報を得るためには、「MSI Afterburner」や「HWMonitor」といったフリーのモニタリングソフトの導入がおすすめです。これらのソフトを使えば、ゲーム画面上にリアルタイムでFPS値、GPU・CPUの温度や使用率、クロック周波数などを表示(オーバーレイ表示)させることができます。特に、CPUやGPUの温度が90℃を超えているようなら、熱による性能低下(サーマルスロットリング)を疑うべきです。

STEP2:設定の再確認

リソースや温度に異常が見られない場合、次は各種設定を見直します。

  • NVIDIAコントロールパネル / AMD Softwareの設定:グラフィックドライバーの設定がパフォーマンスを優先する設定になっているか確認します。特に「電源管理モード」が「パフォーマンス最大化を優先」になっているか、「テクスチャフィルタリング」が「ハイパフォーマンス」になっているかなどをチェックしましょう。
  • ゲーム設定の初期化:一度、YouTubeなどで見た設定を元に戻し、ゲームのグラフィック設定をデフォルト(初期設定)や低設定にして動作を確認します。これでFPSが安定するなら、変更した特定の設定が原因であった可能性が高いです。
  • モニターの接続ポート:前述の通り、モニターケーブルがグラフィックボードの出力端子(PC背面の下側、横並びに複数の端子がある部分)に正しく接続されているか、再度確認してください。

ノートPCでスペック足りてるのにFPS出ない場合

ノートPCでスペック足りてるのにFPS出ない場合

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ゲーミングノートPCは省スペースで手軽ですが、デスクトップPCとは異なる特有の理由でパフォーマンスが発揮できないことがあります。

十分なスペックを備えているはずなのにFPSが安定しない場合、以下の点を確認してみましょう。

デスクトップと同じ感覚で使っていると、思わぬ落とし穴にはまることがあります。特に電源関連の設定はノートPCならではの注意点です。

ACアダプターの接続は必須

最も基本的かつ重要なポイントです。ゲーミングノートPCは、バッテリー駆動時とACアダプター接続時でパフォーマンスが大きく異なります。多くのモデルでは、バッテリーへの負荷を軽減し、駆動時間を延ばすために、バッテリー駆動中はCPUやGPUの性能が意図的に制限されます。

ゲームをプレイする際は、必ず付属のACアダプターを接続し、コンセントから給電している状態で実行してください。これだけでパフォーマンスが劇的に改善されるケースは非常に多いです。

電源プランの確認

ACアダプターを接続していても、Windowsの電源プランが「省電力」や「バランス」に設定されていると、性能が十分に引き出せません。設定を「高パフォーマンス」または「最強のパフォーマンス」に変更しましょう。

【設定方法】
スタートボタンを右クリック → 「電源オプション」 → 「電源の追加設定」からプランを選択できます。メーカー独自の制御ソフトでパフォーマンスモード(ターボモードなど)を設定できる場合もあるので、そちらも確認してください。

排熱と冷却の重要性

ノートPCは内部のスペースが限られているため、デスクトップPCに比べて熱がこもりやすい構造になっています。CPUやGPUの温度が上昇すると、パフォーマンス低下を招く「サーマルスロットリング」が発生しやすくなります。

冷却を妨げる使い方に注意

ベッドの上や布団の上など、柔らかい場所でノートPCを使用すると、底面や側面にある吸排気口が塞がれてしまい、著しく冷却効率が低下します。必ず硬くて平らな机の上で使用しましょう。さらに冷却性能を高めたい場合は、ノートPC用の冷却台(クーラーパッド)を使用するのも非常に効果的です。

まずはゲーミングPCのFPS値を確認する方法

まずはゲーミングPCのFPS値を確認する方法

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FPSの安定性を改善するためには、まず現状のFPS値を正確に把握することが第一歩です。

ゲーム中にどのくらいのFPSが出ているのか、また、どのような状況でFPSが低下するのかを知ることで、原因の特定や対策の効果測定が容易になります。

ここでは、代表的なFPS値の確認方法を3つ紹介します。

1. ゲーム内蔵の表示機能を利用する

多くのPCゲームには、標準でFPSカウンター機能が搭載されています。ゲーム内の設定メニューから「FPSを表示」「パフォーマンス統計を表示」といった項目を探して有効にするだけで、簡単に画面上にFPS値を表示できます。一番手軽で、特別なソフトをインストールする必要がないのがメリットです。

ただし、対応していないゲームや、表示される情報がFPS値のみで少ない場合もあります。

2. NVIDIA GeForce Experienceのオーバーレイ機能

NVIDIA製のグラフィックボードを使用している場合、「GeForce Experience」という公式アプリケーションを利用するのが非常に便利です。このソフトの「ゲーム内オーバーレイ」機能を使えば、対応するほぼ全てのゲームでFPS値を表示できます。

【設定方法】

  1. GeForce Experienceを起動し、設定(歯車アイコン)を開きます。
  2. 「ゲーム内オーバーレイ」を有効にします。
  3. 「Alt + Z」キーでオーバーレイを開き、再度、設定(歯車アイコン)から「HUDレイアウト」を選択します。
  4. 「パフォーマンス」→「FPS」を選び、表示させたい画面の四隅のいずれかを指定します。

設定後は、ゲーム中に指定した場所に常にFPS値が表示されるようになります。

3. 専用のモニタリングソフトを利用する

より詳細な情報を得たい上級者には、「MSI Afterburner」のような専用のモニタリングソフトがおすすめです。このソフトは元々オーバークロック用のツールですが、非常に高機能なハードウェアモニターとしても利用できます。

MSI Afterburnerのメリット

MSI Afterburnerを使えば、FPS値だけでなく、GPU・CPUの温度、使用率、メモリ使用量、クロック周波数など、PCのあらゆる状態をゲーム画面上にリアルタイムで表示させることが可能です。「どの瞬間に」「どのパーツが」ボトルネックになっているのかを詳細に分析できるため、トラブルシューティングに絶大な効果を発揮します。

設定方法はやや複雑ですが、一度設定してしまえばこれほど頼りになるツールはありません。

ゲーミングPCでFPSが安定しない時の解決策

  • 今すぐできるゲーミングPCのFPSを上げる設定
  • ValorantでFPSが安定しない時のチェック項目
  • ApexでFPSが安定しないプレイヤー向け対処法
  • ゲーミングPCのFPSはどれくらいが望ましいですか?
  • FPSをプレイするのに適したPCのスペックは?

今すぐできるゲーミングPCのFPSを上げる設定

今すぐできるゲーミングPCのFPSを上げる設定

FPSが不安定だと感じた時に、専門的な知識がなくてもすぐに試せる効果的な改善策がいくつかあります。

ハードウェアの交換や増設を行う前に、まずはこれらのソフトウェア的な設定を見直してみましょう。

多くの場合、設定を最適化するだけでパフォーマンスは大きく向上します。

ゲーム内グラフィック設定の見直し

最も直接的で効果が高いのが、ゲーム内のグラフィック設定を下げることです。特に以下の項目はFPSへの影響が大きいため、優先的に設定を下げてみてください。

  • 解像度:PCへの負荷が最も大きい要素の一つです。モニターのネイティブ解像度から一つ下の解像度に下げるだけでも、FPSは大幅に向上します。
  • 影(シャドウ):高品質な影の描画は非常に重い処理です。「中」や「低」に設定する、あるいはオフにすることでパフォーマンスが改善されます。
  • アンチエイリアシング:物体の輪郭のギザギザ(ジャギー)を滑らかにする処理です。効果が高い方式ほど負荷も高くなるため、設定を「FXAA」などの軽い方式に変更するか、オフにしてみましょう。
  • テクスチャ品質やエフェクト品質:これらの設定を下げることでも、VRAM(ビデオメモリ)の使用量が減り、負荷が軽減されます。

グラフィックドライバーの更新

グラフィックボードの性能を最大限に引き出すためには、ドライバーを常に最新の状態に保つことが不可欠です。NVIDIAAMDの公式サイトから、お使いのグラフィックボードに対応した最新ドライバーをダウンロードし、インストールしてください。

ドライバーの更新は、パフォーマンスの向上だけでなく、ゲームの不具合修正や安定性の向上にも繋がります。月に一度は更新を確認する習慣をつけると良いでしょう。

バックグラウンドアプリの停止

ゲームをプレイする前に、不要なアプリケーションはすべて終了させておきましょう。特に、ブラウザで多数のタブを開いたままにしていたり、他のゲームランチャー(Steam, Epic Gamesなど)がバックグラウンドでアップデートを行っていたりすると、PCのリソースを消費してしまいます。タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)で、CPUやメモリを多く使用している不要なプロセスを終了させるのが効果的です。

Windowsの設定変更

OS側の設定もパフォーマンスに影響します。以下の2点を確認・変更してみてください。

  • ゲームモードを有効にする:「設定」→「ゲーム」→「ゲームモード」と進み、スイッチをオンにします。これにより、Windowsがゲームプレイを優先し、バックグラウンドタスクなどを抑制してパフォーマンスを最適化してくれます。
  • 電源プランを高パフォーマンスにする:「設定」→「システム」→「電源とスリープ」→「電源の追加設定」と進み、電源プランを「高パフォーマンス」に変更します。これにより、PCの性能を最大限に引き出すことができます。

ValorantでFPSが安定しない時のチェック項目

ValorantでFPSが安定しない時のチェック項目

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Valorantは比較的軽量なタクティカルシューターとして知られていますが、それでもPCの環境や設定によってはFPSが安定しないことがあります。

競技性の高いゲームだからこそ、少しのカクつきも許容したくないものです。ValorantでFPSが不安定な場合に確認すべき項目を解説します。

グラフィック品質設定の最適化

まずはValorantのビデオ設定内にある「グラフィック品質」タブを見直しましょう。勝利を最優先するなら、画質よりもフレームレートを重視した設定が推奨されます。

  • マテリアル、テクスチャ、ディテール、UIの品質:すべて「」に設定します。これらの設定は敵の視認性にほとんど影響せず、FPS向上への貢献度が大きいです。
  • ビネット、V Sync:両方とも「オフ」に設定します。V Sync(垂直同期)は画面のティアリングを防ぐ機能ですが、入力遅延を発生させ、FPSに上限を設けるため、競技プレイではオフが基本です。
  • アンチエイリアシングと異方性フィルタリング:敵の輪郭を滑らかにしたい場合は、アンチエイリアシングを「MSAA 2x」や「MSAA 4x」、異方性フィルタリングを「2x」や「4x」に設定しても良いでしょう。ただし、FPSを最優先するなら「なし」と「1x」が最適です。
  • 明瞭度を上げる、ブルーム、ディストーション、キャストシャドウ:これらは全て「オフ」に設定することで、不要な視覚効果をなくし、パフォーマンスを向上させることができます。

プロプレイヤーの多くは、敵を少しでも見やすくするために、ほとんどのグラフィック設定を最低にしています。まずは思い切って設定を下げてみて、そこから好みに合わせて調整していくのがおすすめです。

NVIDIA Reflex 低遅延の設定

NVIDIA製のグラフィックボード(GTX 900シリーズ以降)を使用している場合、「NVIDIA Reflex 低遅延」の設定が非常に重要です。

この機能はシステム全体の遅延を削減するもので、FPSの安定にも寄与します。

設定項目は「オン」または「オン+ブースト」のいずれかを選択できます。

「オン+ブースト」は、CPUのクロック周波数を高く維持することで、CPUがボトルネックになる状況での遅延をさらに削減しますが、消費電力や発熱が増加する可能性があります。

まずは「オン」で試し、PCスペックに余裕があれば「オン+ブースト」を試してみると良いでしょう。

ApexでFPSが安定しないプレイヤー向け対処法

ApexでFPSが安定しないプレイヤー向け対処法

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Apex Legendsは、Valorantと比較して要求スペックが高く、グラフィック負荷も大きいバトルロイヤルゲームです。そのため、PC環境によってはFPSが安定しにくいことがあります。特に、多くのプレイヤーやエフェクトが入り乱れる戦闘シーンでは、FPSの低下が顕著になりがちです。Apex LegendsでFPSを安定させるための具体的な対処法を紹介します。

まずはビデオ設定の基本を見直す

Apex Legendsの「設定」→「ビデオ」タブで、パフォーマンスに大きく影響する項目を最適化します。競技性を重視する場合、以下の設定が基本となります。

  • 画面モード:必ず「フルスクリーン」を選択してください。「ウィンドウモード」や「ボーダーレスウィンドウ」は、PCへの負荷が高くなり、遅延の原因にもなります。
  • 解像度:使用しているモニターのネイティブ解像度に設定するのが基本ですが、FPSがどうしても安定しない場合は、一つ下の解像度(例:1920x1080 → 1600x900)を試すのも有効な手段です。
  • 垂直同期(V-Sync):無効」に設定します。入力遅延を最小限に抑えるため、競技FPSではオフが推奨されます。
  • 視野角(FOV):高いほど広い範囲を見渡せますが、その分描画するオブジェクトが増えるため、PCへの負荷も高くなります。一般的には90~110の範囲で設定されますが、パフォーマンスに悩む場合は少し下げてみましょう。

負荷の高いグラフィック項目を調整する

詳細なビデオ設定の中で、特にFPSへの影響が大きい項目は以下の通りです。これらの設定を「低」または「無効」にすることで、パフォーマンスの大幅な向上が期待できます。

  • スポットシャドウディテール:最も負荷の高い設定の一つです。「無効」または「」に設定しましょう。
  • モデルディテール:キャラクターやオブジェクトの精細度です。「」に設定しても、ゲームプレイに大きな支障はありません。
  • エフェクトディテール:銃撃や爆発などのエフェクトの品質です。激しい戦闘でのFPS低下を防ぐため、「」に設定するのがおすすめです。
  • ラグドール:倒されたキャラクターの物理挙動です。「」に設定しましょう。

テクスチャストリーミング割り当てについて

この項目は、グラフィックボードのVRAM容量に合わせて設定します。VRAMが不足していると、テクスチャの読み込みが間に合わずカクつきの原因になります。お使いのグラボのVRAM容量を確認し、それに見合った値(または少し低め)に設定してください。設定を「低」や「中」にすることで、VRAM使用量を抑え、安定性を高めることができます。

ゲーミングPCのFPSはどれくらいが望ましいですか?

ゲーミングPCのFPSはどれくらいが望ましいですか?

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一言で「高いFPSが良い」と言っても、具体的にどのくらいの数値を目指せば良いのかは、プレイするゲームの種類や個人の感覚、そして使用するモニターの性能によって変わります。ここでは、一般的なFPS値の目安と、それぞれがどのようなゲーム体験に対応するのかを解説します。

FPS値の目安 ゲーム体験 推奨モニター 主な用途
~60 FPS 家庭用ゲーム機と同等の滑らかさ。一般的なゲームプレイには十分。 60Hz RPG、シミュレーションゲーム、カジュアルなゲームプレイ
120~144 FPS 非常に滑らかでクリアな映像。敵の動きを追いやすく、エイム精度が向上する。 144Hz以上 FPS、TPS、格闘ゲームなど、競技性の高いゲーム全般
240 FPS以上 プロレベルの滑らかさ。コンマ1秒の反応速度を追求するプレイヤー向け。 240Hz以上 eスポーツ競技者、ストイックに勝利を追求するプレイヤー

60 FPSは、多くのPCゲームを快適にプレイするための基本的なラインとされています。特に、動きの激しくないRPGやシミュレーションゲームであれば、60 FPSで安定していればストレスを感じることはほとんどないでしょう。

144 FPSは、現在のPCゲーミングにおける一つのスタンダードと言えます。60 FPSと比べると映像の滑らかさは歴然としており、素早い視点移動や敵のトラッキングが格段に行いやすくなります。FPSやTPSといった競技性の高いゲームで「勝ち」を目指すなら、144 FPSを安定して出せる環境を整えるのが理想です。もちろん、これには144Hz以上に対応したゲーミングモニターが必須となります。

240 FPS以上は、プロゲーマーやトップレベルを目指すプレイヤーが求める領域です。144 FPSとの差を体感できるかは個人差がありますが、わずかな入力遅延の削減や、より正確な映像情報が勝敗を分ける世界では、この差が重要になります。

結論として、まずは安定して144 FPSを出すことを目標にするのがおすすめです。これにより、ほとんどのゲームで非常に快適なプレイ体験が得られます。

FPSをプレイするのに適したPCのスペックは?

FPSをプレイするのに適したPCのスペックは?

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快適なFPS体験を得るためには、PCがゲームを滑らかに描画するための十分な処理能力を持っている必要があります。目指したいFPS値やプレイしたいゲームの解像度によって、必要となるスペックは大きく変わります。ここでは、一般的な目安として「フルHD(1920x1080)解像度」でプレイする場合の推奨スペックをレベル別に紹介します。

あくまで一般的な目安です。Apex Legendsのような重いゲームか、Valorantのような軽いゲームかによっても要求は変わるので、参考としてご覧ください。

目標FPS / レベル グラフィックボード(GPU) CPU メモリ(RAM)
60 FPS以上(エントリー) NVIDIA GeForce RTX 3050 / RTX 4050 Intel Core i5 / AMD Ryzen 5 16GB
144 FPS以上(ミドルレンジ) NVIDIA GeForce RTX 4060 / RTX 4060 Ti Intel Core i5 / Core i7
AMD Ryzen 5 / Ryzen 7
16GB
240 FPS以上(ハイエンド) NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER 以上 Intel Core i7 / Core i9
AMD Ryzen 7 / Ryzen 9
32GB

エントリーレベル(60 FPS目標)

多くのゲームをフルHD・標準画質で快適にプレイできる構成です。比較的軽いゲームであれば高FPSも狙えますが、最新の重いゲームでは画質設定の調整が必要になります。

ミドルレンジ(144 FPS目標)

現在のゲーミングPCで最も人気の高い、コストパフォーマンスに優れたゾーンです。フルHD環境であれば、ほとんどのFPSゲームで144 FPS以上を安定して出力でき、快適な競技プレイが可能です。迷ったら、このクラスのPCを選ぶのがおすすめです。

ハイエンド(240 FPS目標)

フルHDで最高のフレームレートを追求したり、WQHD(2560x1440)などの高解像度でも高FPSを維持したいプレイヤー向けの構成です。ゲーム配信や動画編集といったクリエイティブな作業も快適にこなせる、非常にパワフルなスペックとなります。

メモリは16GBが基本

現在のPCゲームでは、メモリは16GBが標準的な容量とされています。8GBではゲームをしながら他のアプリ(Discordやブラウザなど)を起動すると不足する場面が出てきます。ゲーム配信など、より多くのタスクを同時に行う場合は、32GBを搭載するとさらに快適になります。

ゲーミングPCでFPSが安定しない問題の総まとめ

  • FPSとは1秒間に画面が更新される回数を示す値
  • FPSが不安定だと画面がカクついて見える
  • 原因はハードウェアとソフトウェアの両方に存在する
  • ハードウェアの主な原因はスペック不足や熱暴走
  • モニターのケーブルをグラボに挿しているか確認は必須
  • ソフトウェアの主な原因はドライバーや各種設定
  • ゲーム内のグラフィック設定が高すぎないか見直す
  • バックグラウンドで不要なアプリを動かさない
  • まずは現状のFPS値をツールで確認することが重要
  • ノートPCはACアダプター接続と電源プランが鍵
  • ValorantやApexなどゲームごとに有効な設定がある
  • 快適なゲーム体験の目安は安定した144FPS
  • 144FPSを出すには144Hz対応モニターも必要
  • ミドルレンジのPCは144FPSを目指すのに最適
  • これからPCを選ぶならメモリは最低16GBを推奨

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