ゲーミングPC本体

ゲーミングPCイヤホンをさす場所はどこ?音質向上と接続方法を解説

ゲーミングPCで快適にゲームをプレイするためには、サウンド環境が非常に重要です。

しかし、「パソコンゲームでイヤホンをどこに挿せばいいですか?」と疑問に思う方は少なくありません。

PC本体のイヤホンジャックには前面と背面があり、緑色のOUT端子とピンク色のIN端子、イヤホンはINとOUTどっちに接続すべきか迷うこともありますよね。

また、単純な直挿しで満足していますか?それとも、より高次元なサウンドを求めてイヤホンアンプを使い、音質を追求すべきでしょうか。

そもそもPCとイヤホンを繋ぐ方法にはどのような選択肢があるのでしょう。

さらに、人気モデルであるガレリアシリーズでの適切なさす場所や、いざという時にイヤホンマイクが使えないといったトラブルへの対処法まで、ゲーマーが抱えるイヤホン接続に関するあらゆる悩みをこの記事で解決します。

ポイント

  • ゲーミングPCの正しいイヤホン接続場所がわかる
  • 音質を最大限に引き出すためのコツがわかる
  • イヤホンやマイクが使えない時の対処法がわかる
  • アンプなど音質向上アイテムの役割がわかる

ゲーミングPCのイヤホンをさす場所の基本

  • パソコンゲームでイヤホンをどこに挿せばいいですか?
  • イヤホンジャックは前面と背面にある
  • イヤホンはINとOUTどっちに挿す?
  • PCとイヤホンを繋ぐ方法は主に2種類
  • 人気モデル「ガレリア」のさす場所

パソコンゲームでイヤホンをどこに挿せばいいですか?

パソコンゲームでイヤホンをどこに挿せばいいですか?

ゲーミングPC完全ナビ・イメージ

パソコンでゲームをプレイする際、イヤホンはPC本体に設けられたイヤホンジャックに接続するのが基本です。多くのデスクトップPCでは、本体の前面(フロントパネル)と背面(リアパネル)の2か所にイヤホンジャックが備わっています。

どちらに接続するかは、使用環境や求める音質によって選択するのがおすすめです。例えば、手軽さを重視するなら前面、音質を最優先するなら背面といった使い分けが考えられます。

キーボードやマウスにイヤホンジャックが付いている製品もありますが、特別な理由がない限りはPC本体へ直接接続することが、最もシンプルで確実な方法と言えるでしょう。

キーボードやマイクの端子も使える?

一部のゲーミングキーボードやUSBマイクには、イヤホンを接続できるパススルー端子が搭載されていることがあります。これらはUSBオーディオデバイスとして機能するため、PC本体に接続するのと同じように使用可能です。ただし、製品によっては音質がPC直挿しに劣る場合もあるため、注意が必要です。

イヤホンジャックは前面と背面にある

イヤホンジャックは前面と背面にある

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前述の通り、デスクトップPCのイヤホンジャックは主に前面と背面にあります。それぞれにメリットとデメリットが存在するため、ご自身の環境に合わせて最適な場所を選びましょう。

前面(フロントパネル)のイヤホンジャック

メリット:PCがデスクの上や足元にあってもアクセスしやすく、イヤホンの抜き差しが非常に手軽です。頻繁にヘッドセットを付け外しする方にとっては、この利便性が大きな魅力となります。

デメリット:マザーボードからPCケースの内部を通って前面まで長いケーブルで配線されています。このため、電源ユニットなど他のパーツが発する電磁ノイズの影響を受けやすく、サーというホワイトノイズや、PCの動作に合わせたノイズが発生する可能性があります。

背面(リアパネル)のイヤホンジャック

メリット:マザーボードに直接取り付けられているため、ノイズの影響を最小限に抑えることができます。配線が短く、他のパーツからの干渉を受けにくいため、クリアで安定した音質を求める場合に最適です。音質を最優先するなら背面への接続が推奨されます。

デメリット:PC本体を壁際やデスクの下に設置している場合、背面に手を入れてケーブルを接続するのが面倒なことがあります。一度接続したらあまり抜き差ししない、という使い方に向いています。

イヤホンはINとOUTどっちに挿す?

イヤホンはINとOUTどっちに挿す?

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PCのイヤホンジャック周りには、複数の色の端子が並んでいて迷うことがあります。しかし、役割は世界的な規格で標準化されているため、一度覚えれば間違うことはありません。音声を聞くためのイヤホンやヘッドホンは「OUT」端子に接続します。

多くのPCでは、以下のように色分けとアイコンで役割が示されています。

端子の色 アイコン 端子の名称 主な役割
緑色 ヘッドホンのマーク ラインアウト (Line Out) / フロントスピーカー 音声を出力する端子。イヤホンやヘッドホン、スピーカーを接続します。
ピンク色 マイクのマーク マイクイン (Mic In) 音声をPCに入力する端子。マイクを接続します。
青色 矢印が円に向かうマーク ラインイン (Line In) スマホやオーディオプレーヤーなど、外部機器の音をPCに入力する端子です。

したがって、一般的なイヤホンは緑色の「OUT」端子に挿すのが正解です。

マイク付きイヤホン(4極プラグ)の場合

スマホ用のマイク付きイヤホンなどで採用されている「4極プラグ」は、1本のプラグで音声出力(イヤホン)と音声入力(マイク)の両方の機能を持ちます。これをPCで使う場合、注意が必要です。

  • 4極対応ジャックが1つあるPC:ヘッドセットのアイコンが付いたジャックに挿せば、イヤホンもマイクも両方使えます。(ノートPCに多い)
  • 3極ジャックが2つあるPC:そのままではマイクが使えません。「4極→3極x2(マイク/イヤホン)分岐ケーブル」という変換アダプタを使用し、ピンクと緑の端子にそれぞれ接続する必要があります。

PCとイヤホンを繋ぐ方法は主に2種類

PCとイヤホンを繋ぐ方法は主に2種類

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ゲーミングPCとイヤホンを接続する方法は、大きく分けて「3.5mmオーディオジャック」を使うアナログ接続と、「USB」を使うデジタル接続の2種類があります。どちらを選ぶかによって、音質の傾向や利便性が異なります。

接続方法 メリット デメリット
3.5mmオーディオジャック ・対応機器が多く汎用性が高い
・PCのサウンドカード性能を活かせる
・遅延がほぼ発生しない
・PCのサウンドカード性能やノイズ環境に音質が左右される
・マイク付きの場合は接続が複雑になることがある
USB接続 ・PCの性能に関わらず安定した音質を確保できる
・ノイズに強くクリアな音質
・製品独自のサラウンド機能などが使える
・3.5mmジャックより高価な傾向がある
・製品によっては専用ドライバのインストールが必要

どちらを選ぶべきか?

手持ちのイヤホンやヘッドセットを気軽に使いたい、あるいは高性能なサウンドカードを搭載したPCの性能を活かしたい場合は、3.5mmジャック接続が適しています。

一方で、PCの性能に左右されず、誰でも手軽に一定以上の高音質とクリアなマイク性能を確保したい場合は、USB接続のヘッドセットが非常に有力な選択肢となります。

人気モデル「ガレリア」のさす場所

人気モデル「ガレリア」のさす場所

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BTOパソコンで絶大な人気を誇る「GALLERIA(ガレリア)」シリーズは、ゲーマーの使いやすさを考慮した設計が特徴です。

近年のガレリアに採用されているPCケースでは、本体前面の上部、斜め45度にカットされたコンソール部分にUSBポートとイヤホンジャックが集中配置されています。これにより、PCをデスクの上や足元に置いた状態でも、非常にアクセスしやすくなっています。

ガレリアの前面ジャックは色分けされておらず、「ヘッドホンマーク」と「マイクマーク」のアイコン、もしくは「IN」「OUT」という文字で表記されていることが多いです。

イヤホンは「ヘッドホンマーク」または「OUT」と記載された方に接続してください。

もちろん、音質を最優先したい場合は、他のPCと同様に本体背面のI/Oパネルにある緑色のラインアウト端子に接続することも可能です。

ガレリアは初期設定で背面ジャックが優先されている場合があるため、前面ジャックから音が出ないときは、付属の「Realtek Audio Console」などのサウンド設定で出力先を確認・変更する必要があるかもしれません。

ゲーミングPCイヤホンさす場所と音質向上のコツ

  • イヤホンの直挿しのメリット・デメリット
  • 接続場所で変わる音質の違い
  • イヤホンアンプで音質を向上させる
  • イヤホンマイクが使えない時の対処法
  • ゲーミングPCイヤホンさす場所の総まとめ

イヤホンの直挿しのメリット・デメリット

イヤホンの直挿しのメリット・デメリット

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ゲーミングPCのイヤホンジャックに、イヤホンを直接接続する「直挿し」。この最も基本的な接続方法には、どのようなメリットとデメリットがあるのでしょうか。

直挿しのメリット

最大のメリットは、その手軽さと経済性です。追加の機材を購入する必要がなく、イヤホンさえあれば誰でもすぐに音を聞くことができます。

また、音声信号を変換する機器を介さないため、音声の遅延が原理的に発生しないことも大きな利点です。一瞬の反応が勝敗を分けるFPSなどのゲームにおいて、遅延のなさは非常に重要な要素となります。

直挿しのデメリット

直挿しの音質は、PCに搭載されているマザーボードのオーディオ回路(通称オンボードサウンド)の性能に完全に依存します。

安価なマザーボードではノイズ対策が不十分であったり、音の解像度が低かったりすることが少なくありません。

また、前述の通りPC内部の電磁ノイズを拾いやすく、ゲームに集中できない原因になることも。音量や音質の細かい調整が難しい点もデメリットと言えるでしょう。

「とりあえず音が出れば良い」という段階であれば直挿しで十分ですが、「もっと敵の足音をハッキリ聞きたい」「ゲームの世界に深く没入したい」と考え始めたら、次のステップを検討するタイミングかもしれません。

接続場所で変わる音質の違い

接続場所で変わる音質の違い

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イヤホンを直挿しする場合でも、前面と背面のどちらに接続するかで音質が変わる可能性があります。結論から言うと、一般的に音質が良いのは背面ジャックです。

この理由は、ノイズ源からの物理的な距離と配線の構造にあります。

  • 背面ジャック:マザーボードに直接実装されており、音声信号の経路が最短です。基板上でノイズ対策が施されているため、外部からの干渉を受けにくく、よりクリアなサウンドが期待できます。
  • 前面ジャック:マザーボードからPCケースの前面まで、内部ケーブルで接続されています。このケーブルが、電源ユニットやグラフィックボードといった強力なノイズ発生源の近くを通ることで、音声信号にノイズが混入しやすくなるのです。

もちろん、最近のPCケースやマザーボードはシールド性能が向上しているため、前面でもノイズが気にならない場合も多くあります。

しかし、少しでも良い音質を求めるのであれば、まずは背面のイヤホンジャックを試してみる価値は十分にあります。

イヤホンアンプで音質を向上させる

イヤホンアンプで音質を向上させる

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PCの直挿しから卒業し、音質を劇的に向上させたい場合に最も効果的なのが、「イヤホンアンプ」の導入です。一般的に「USB DAC(ダック)」とも呼ばれる製品が多く、PCとはUSBで接続します。

イヤホンアンプ(USB DAC)とは?

USB DACは、PCの内部で行われる音声処理を肩代わりしてくれる外付けの高音質なサウンドデバイスです。PCからデジタルの音声データを受け取り、ノイズの多いPC内部から隔離された環境で、高品質なアナログ信号に変換してイヤホンに出力します。

イヤホンアンプを導入するメリット

  • ノイズの劇的な低減:PC内部のノイズから完全に解放され、非常にクリアなサウンドになります。
  • 解像度と定位感の向上:一つひとつの音がハッキリと聞こえるようになり、敵の足音や銃声の方向・距離感が掴みやすくなります。
  • パワフルな出力:インピーダンス(抵抗値)が高い高性能なヘッドホンも、余裕で鳴らしきることができます。
  • 便利な機能:製品によっては、ゲーム音とボイスチャットの音量を個別に調整できるミキサー機能が付いているものもあります。(例: ASTRO MixAmp)

価格は数千円のエントリーモデルから数万円のハイエンドモデルまで様々ですが、エントリーモデルであってもPCのオンボードサウンドとの違いは明確に感じられるはずです。

FPS/TPSゲームで勝利にこだわりたい方や、RPGの壮大な世界観に浸りたい方にとって、イヤホンアンプは強力な武器となるでしょう。

イヤホンマイクが使えない時の対処法

イヤホンマイクが使えない時の対処法

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ボイスチャットをしながらゲームをプレイするのが当たり前になった今、「イヤホンマイクが使えない」というトラブルは非常に困ります。原因はいくつか考えられますが、以下の手順で一つずつ確認していけば解決できる場合がほとんどです。

1. 物理的な接続を確認する

意外と見落としがちなのが、物理的な接続ミスです。

  • プラグは奥まで刺さっていますか?:少しでも浮いていると、マイクが認識されない原因になります。「カチッ」と音がするまで、しっかりと奥まで差し込んでください。
  • 正しい端子に接続していますか?:マイク付きイヤホンを分岐ケーブルで接続している場合、マイク(ピンク)とイヤホン(緑)のプラグを逆に挿していないか確認しましょう。
  • 変換アダプタは適合していますか?:4極プラグの規格には「CTIA」と「OMTP」の2種類があり、規格が違うと正常に動作しません。PCや変換アダプタの規格を確認してみてください。

2. Windowsのサウンド設定を確認する

次に、Windows側の設定を確認します。

  1. タスクバーのスピーカーアイコンを右クリックし、「サウンドの設定」を開きます。
  2. 画面を下にスクロールし、「入力」の項目で、使用したいマイクが選択されているか確認します。
  3. もし別のデバイスが選択されていたら、プルダウンから正しいマイクを選んでください。
  4. マイクに向かって話してみて、下の「マイクのテスト」の青いバーが振れるか確認しましょう。

3. マイクのプライバシー設定を確認する

Windowsでは、アプリがマイクへアクセスするのを許可制にできます。ここがオフになっていると、どのアプリもマイクを使えません。

  1. 「スタート」→「設定(歯車アイコン)」→「プライバシーとセキュリティ」→「マイク」へ進みます。
  2. 「マイクへのアクセス」と「アプリにマイクへのアクセスを許可する」の両方がオンになっていることを確認します。
  3. 下のアプリ一覧で、使用したいゲームや通話アプリ(Discordなど)が個別にオンになっているかも確認してください。

4. オーディオドライバを更新・再確認する

Microsoftの公式情報によると、オーディオ拡張機能が問題を引き起こすことがあるとされています。上記の方法で解決しない場合、サウンドのプロパティから「オーディオ機能拡張を有効にする」のチェックを外すと改善することがあります。

サウンドデバイスのドライバが古い、または破損している可能性も考えられます。デバイスマネージャーから状態を確認し、必要であれば更新を行いましょう。

  1. 「スタート」ボタンを右クリックし、「デバイスマネージャー」を選択します。
  2. サウンド、ビデオ、およびゲームコントローラー」の項目を展開します。
  3. 「Realtek High Definition Audio」などのサウンドデバイスを右クリックし、「ドライバーの更新」を選択。「ドライバーを自動的に検索」を実行します。

ゲーミングPCイヤホンさす場所の総まとめ

ゲーミングPCイヤホンさす場所の総まとめ

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この記事では、ゲーミングPCのイヤホンをさす場所から、音質向上のテクニック、トラブルシューティングまで幅広く解説しました。最後に、本記事の重要なポイントをまとめます。

  • イヤホンはPC本体の前面か背面のイヤホンジャックに接続する
  • 手軽さ重視なら前面、音質重視なら背面ジャックがおすすめ
  • 音声を聞くイヤホンは緑色のOUT端子に接続する
  • マイクはピンク色のIN端子に接続する
  • 接続方法はアナログな3.5mmジャックとデジタルなUSB接続がある
  • ガレリアなど人気BTOパソコンは前面上部に端子があり便利
  • 直挿しは手軽だがPCの性能に音質が依存する
  • 背面ジャックはマザーボード直結でノイズが少ない傾向
  • 音質を劇的に向上させたいならイヤホンアンプ(USB DAC)が有効
  • USB DACはPC内部のノイズから隔離してくれる
  • イヤホンマイクが使えない時はまず物理接続を確認する
  • プラグが奥までしっかり刺さっているかチェック
  • 次にWindowsのサウンド設定で入力デバイスを確認する
  • マイクのプライバシー設定でアプリからのアクセスが許可されているか見る
  • 最終手段としてオーディオドライバの更新や再インストールを試す

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